主に小学生から高校生に対し、家庭で勉強を教える私教師です。一般的に生徒の家庭に出向いて個別指導する先生のことを指します。国家資格ではありません。依頼内容としては、学習塾などと同様に、学校の授業の不足を補ったり、受験勉強を指導して志望校に合格させるための受験勉強の指導が多いです。大学生や社会人が学業や本業の傍らにアルバイトで行なう場合もあれば、職業として専業(プロ家庭教師)の場合もあります。
経験や実績に基づく指導能力がプロ家庭教師の魅力です。学生家庭教師と比べると価格が高いというデメリットはありますが、難関校受験などの高い目標を達成したい場合や、勉強嫌いの子に学習習慣を身につけて欲しい場合は、プロ家庭教師をお勧めします。
一方、大学生の家庭教師ならではの魅力もあります。お子さんと年齢が近い分心を開きやすいということもあるでしょうし、現役の学生から大学生活や受験に関する色々な話を聞くことで、受験に対するモチベーションがあがるという効果もあります。
家庭教師そのものを定義した法律はありませんが、特定商取引法(特商法)における事業者サービスとしての定義によると、「学校(小学校や幼稚園を除く)の入学試験に備えるためまたは学校教育(大学や幼稚園を除く)の補習のための学力の享受(いわゆる学習塾以外の場所において提供されるものに限る)」とされています。
家庭教師事業者は、いわゆる家庭教師センターと呼ばれる法人の派遣会社が主体で、日本においては、もっぱらこの法人派遣会社が家庭教師を仲介、または派遣することが主流です。その他一部ですが、産業区分で出版社に分類される教材販売事業者が家庭教師サービスを提供していたり、個人営業で生徒を募集している個人事業主であったり、インターネット上で個人契約を斡旋する、法人派遣会社と個人事業主の中間形態としての情報サービスもあります。
塾などを含めた小中高校生の受験または補習を目的とした、すべての学習サービス全体において、家庭教師が占める割合は数%程度です。
勉強というのは、どんなに前向きに取り組んでいても、とても苦しく険しい道のりです。勉強のストレスに直面しながら、継続的に勉強をしなければならない子供たちには、学習指導と同時に精神的なサポートが重要になってきます。